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妙見ノ頭~丹波大菩薩道

平成22年(2010)11月3日(水)2名
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紅葉も終わった大菩薩の稜線、2000m地点を見る。山頂直下の岩稜帯が富士見新道
歩いたルートの富士見山荘前から沢までは明瞭に踏み跡がありますが、その後の賽の河原間は踏み跡不明瞭です。また妙見ノ頭からフルコンバ間の尾根上に踏み跡はほとんど見受けられません。
甲斐大和駅前の上日川峠行きバスは快晴の祭日とあって臨時バスが出る。通常の到着時間より30分近く早く上日川峠に着く。上日川峠手前の石丸峠入口で降りる人も多い。上日川峠は自家用車で駐車場は満車状態だ。今日は富士見山荘前から入る富士見新道を登るつもりだ。富士見新道とは名ばかりで、相当古い道と見えて荒れている。沢が出てきて、このあたりが富士見新道と賽の河原に行く道の分岐点だったようだ。だが富士見新道への踏み跡を見落としてしまい、右側へ沢を渡りそのまま登ってしまった。途中、左前方に2000m地点の稜線が見えてきた。このとき間違いに気付いたが後の祭り、やむなくそのまま登る。この道は踏み跡が錯綜していて、やがてそれも見失ってしまう。そのまま強引に笹の斜面を登り詰め賽の河原に到着した。
大菩薩の稜線より富士山 南アルプス。左側赤石岳、悪沢岳。右側北岳
賽の河原から2000m地点まで行くことにする。思いもよらぬ強風で寒さが厳しい。摺れ違う人が多く、凍っていた道が溶けてぬかるんでいる。しかし快晴のもと富士山や南アルプスの展望が素晴らしい。
稜線より富士山と大菩薩湖を見る 妙見ノ頭より富士山と賽の河原(下)
2000m地点まで行き、ここでしばらく撮影をする。予定通りならこの地点へ真っ直ぐ登ってくるはずだったのに残念!ここからまた賽の河原に戻り目の前に見える妙見ノ頭に登る。砂礫に踏み跡がかすかに頂上まで続いている。
妙見ノ頭(1,980m)山頂 御前山(上方中央左),大岳山(中央),三頭山(右)
妙見ノ頭山頂からも富士山の展望が素晴らしい。東から北の方向は木立があり木の間から奥多摩方面や雲取山、飛龍山がみえる。この山頂から北東方向に伸びる尾根を下り丹波大菩薩道のフルコンバあたりで合流するつもりである。「多分しっかりとした踏み跡はあるだろう」ともくろんで行ったのだが、実際にはこのもくろみは甘く、踏み跡は定かでなかった。踏み跡があるようで無いような尾根を下る。尾根が分岐しているところはコンパスで確認して進む。けもの道も多いと見えて鹿の糞がいたるところに落ちている。人の踏み跡でなくけもの道を追っているのかもしれない。しっかりした踏み跡と思われるのに出会って進むと藪になり行く手を阻まれた。これから先に進むのは危険と判断し、丹波大菩薩道へ合流すべく右方向へ道なき斜面を下る。10分ほど斜面を下るとやっと道らしい踏み跡に合流した。やはり道というのはありがたい。ほっとした気分になり景色も綺麗に見えてくるから不思議だ。
丹波大菩薩道の紅葉 丹波大菩薩道の風景
まだこの道が丹波大菩薩道だとは確認できないまま進む。途中老夫婦が登ってくるのに出会う。小菅から登ってきたという。しばらくの下りで開けた場所のフルコンバに出た。グループや単独者が休んでいる。
フルコンバより対面(大菩薩雷岩方面)の山腹を彩る紅葉
大菩薩雷岩方面の支尾根と思われる斜面には白い木立と赤、黄、緑が入り混じった明るい紅葉風景が見事に展開する。思わず見とれてしまうほどの風景だ。
ノーメダワからの眺め 広葉樹の多い丹波大菩薩道
丹波大菩薩道は総じて急な下りはなく比較的歩きやすい。広葉樹林が多く明るい山道といえる。
追分から雲取山を見る。右の小ピークは小雲取
追分からは石尾根の眺めが素晴らしい。飛龍こそ見えないが、雲取、七ッ石、鷹ノ巣へと続く稜線が一望のもとだ。
雲取山(左)、七ッ石山(中央)、鷹ノ巣山(右) 美しい丹波山村の風景
追分からは針葉樹林が多くなり、途中から沢沿いの道を歩き、いくつかの丸太橋も渡る。藤ダワからは整備された遊歩道的な道となる。途中から林道となり突き当たりを右へ曲がり、直ぐに左に曲がると丹波川の前に出る。このあたりバーベキュー施設のようでいくつかの休憩舎(東屋)があり、きれいなトイレも設置されている。丹波川に掛る吊橋を渡り右方向に上がり墓地の前を左に進むと青梅街道に出る。丹波バス停は直ぐ目の前だ。
妙見ノ頭より富士山。左の鉄塔のある山は三ッ峠山(1,785m)
コースタイム 歩行7時間 距離14.15km 累積標高+759m -1,706m
中央本線甲斐大和駅(バス¥1000)7:48~8:32上日川峠8:40→8:50福ちゃん荘→富士見山荘→賽の河原→10:30稜線2000m地点→賽の河原→11:13妙見ノ頭→12:07フルコンバ12:15→13:10ノーメダワ→13:55追分→14:55藤ダワ→15:50丹波16:00→16:10丹波バス停16:30(バス¥980)~奥多摩駅
上日川峠~2000m地点~妙見ノ頭~フルコンバ~追分~丹波のコース断面図
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