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中央線・藤野鷹取山~八重山~能岳(543m)

平成26年(2014)4月24日(木)単独
藤野駅~岩戸山~小渕山~鷹取山~八重山~能岳~虎丸山~秋葉山~根本山~上野原駅
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藤野駅~鷹取山~車道~八重山~能岳~上野原駅のGPS軌跡
     
   
JR中央線藤野駅の北側に岩戸山・小渕山・鷹取山の三つの山がある。これらは藤野15名山に含まれている。また上野原駅の北部には八重山・能岳・虎丸山の三つの山がある。特に八重山は展望台もあり人気の山だ。そして上野原市街の北に隣接する根本山・秋葉山は里山の上野原遊歩道だ。これらの山は車道で分断されているのが難である。また山域も神奈川県相模原市藤野町と山梨県上野原市とに分かれている。このため市が違う山域は互いに関連付けられていない。しかし近接しているので1日で歩くのも可能だ。何よりも駅から駅へとバス時刻を気にせず歩けるのがいい。そこで天気のいい新緑のこの時期に一人で歩いてみた。
登り始めの送電鉄塔付近からの石老山(694m、左奥)、名倉金剛山(456m、右)
藤野駅を降りて線路沿いの歩道を相模湖駅方向に行く。踏み切りを渡り中央高速の下をくぐり、右手の坂を登っていく。藤野神社前を通って行くと、「サクラのコース」の道標が出てくる。ここは「藤野神社」の方向に行く。右手に藤野神社の赤い鳥居が出てきて急な階段が上に続いているのが見える。ここから山道らしくなってくる。あちらこちらにジュウニヒトエやチゴユリが生えている。送電鉄塔付近は展望がよく、周辺の山や丹沢方面が見えてくる
送電鉄塔付近から丹沢の山々。蛭ヶ岳(左端)、檜洞丸(中央)、大室山(右端)
岩戸山から鷹取山にかけての稜線はヤマツツジが多く咲き始めていた
尾根道はヤマツツジが多く、ほとんどがまだつぼみだが咲き始めているのもある。ヤマツツジの見頃は10日くらい後だろうか?多分5月上旬がヤマツツジの最盛期だと推定する。小淵山山頂を経て進んでいくと道は二手に分かれる。左は尾根の直登、右はトラバースの巻道のようだ。どちらに行くか迷ったが右のトラバース道を進んだ。途中少し崩れているところもあった。先に行って合流するのだが、結果的には左の尾根道を進んだ方が良かったようだ。ここらは標高400m前後の低山だが木々は芽吹きが始まったばかりである。全体にくすんだような淡い新緑だ。
藤野鷹取山山頂のこころに残る鐘と烽火台跡の標柱
標高472mの鷹取山には烽火台跡の標柱があり、細長い鐘も吊り下げられている。この鷹取山にはかって武田家所領の時の烽火台と鐘撞堂があったといわれている。この山から近くの鶴島御前山(上野原駅の南側)へ烽火(のろし)や鐘をたたいて合図を送ったと思われる。上野原駅から大月駅にかけては400~700m台の御前山と名のつく山がある。
鶴島御前山(484m)、栃穴御前山(431m)、四方津御前山(461m)、綱之上御前山(568m)、斧窪御前山(523m)、猿橋(駒橋)御前山(730メートル)がそれである。戦国の昔はこれらの山を烽火台(狼煙台:のろしだい)として使っていたらしい。そして大月の岩殿山(634m)に合図を送ったものと考えられる。ちなみに岩殿山城は戦国時代、東国の城郭の中でも屈指の堅固さで知られた山城であった。
芝桜が咲く老人ホーム
鷹取山からしばらくの下りで車道に降り立ちます。道路の目の前には赤紫の目にも鮮やかな芝桜が咲いています。どうやら老人ホームの施設のようです。ゴールデンウイークには満開になりそうです。この車道を左方向に行きます。5分ほど歩くと突き当たりのT字路になるので右方向に行きます。左に佐野川簡易郵便局を見ながら進み、二つ目のバス停の先を左折します。目の前の奥に緑区役所佐野川連絡所の建物がありました。このあたり道が入り組んでいるので昭文社地図や地形図では判りにくいです。道路地図やヤフー地図などを準備すると迷わないと思います。
途中の車道歩きで見た、一面のヒメオドリコソウ(姫踊子草)
道路沿いの畑にヒメオドリコソウが群生して咲いていました。今までこんな大群生は見たことがありません。GPSで進行方向を確認しながら進んでいきます。道路は少し坂道になり次第に上がっていきます。先ほどの老人ホームの芝桜が遠くに見えてきます。赤いのでよく目だちそれと判ります。また登ってきた鷹取山もよく見えます。道路は次第に登って行き最高地点は標高420mでした。そしてここから下り坂になっていきます。平日のためか車はほとんど通りません。やがて上野原中学校の校舎が見えてきました。上野原中学校の前に八重山ハイキングコースの入口があります。道路から10mほど入ったところに駐車場とトイレがありました。水道も設置されていて飲んでみると冷たくておいしいです。
八重山へ登る途中に咲くジュウニヒトエ(十二単)
八重山手前の展望台より扇山(左上部)と権現山(右上部)
八重山手前の展望台からの眺めは素晴らしいです。西には扇山と大きな権現山、南には焼山から大室山にかけての丹沢の山々、そして大室山と扇山の間に富士山が見えるはずですが今日は見えません。
八重山手前の展望台より陣馬山
目を転じて東の方を見ると緩やかな陣馬山が見えます。山頂付近には小屋のようなものも見えます。距離は思ったより近く4~5kmくらいのようです。
八重山手前の展望台より八重山
北方向にはこの山の象徴といえる八重山が目の前に見えます。広葉樹の芽吹きが始まって所々に山桜も咲いています。ここの展望台のそばには小さな鐘が設置されています。また八重山寄りの近くには下記のように記された石碑がありました。
水越八重さんの心が息づく八重山(石碑より)
この八重山は1929年(昭和4年)に地元の水越八重さんが「お世話になったふるさとや子どもたちのために役立てて欲しい」との思いから三十ヘクタールの山林を寄付されたことにちなんで「八重山」と名づけられました。今では八重山は上野原小学校の学校林として、また市民に愛される山として、八重さんの想いを後世につたえ続けています。
自分で見つける森 八重山 五感の森(上野原市観光パンフレットより)
『八重山』は、昭和の初めに、上野原で生まれ育った水越八重さんが、上野原のまちと上野原小学校に、お世話になった恩返しにと寄付して下さり、それにちなんで命名されました。現在、八重山には、上野原小学校の学校林があり、小学生の学習の場として使われるとともに、市民のいこいの場として利用されています。
八重山コース 上野原市役所>観光情報>ハイキング
八重山へ登る途中に咲くウグイスカグラ(鶯神楽)
石碑を見てから八重山に向かいます。展望台からは遠くに見えたのですが15分ほどで八重山に到着しました。八重山山頂には東屋があります。展望は富士山の方向が開けています。能岳へ登る途中にウグイスカグラが沢山咲いていました。能岳からは虎丸山へ向かいます。虎丸山山頂には小さな社(小屋)がありますが展望はありません。元のコースに戻って新井バス停方面へ下っていきます。この近くにカタクリ群生地の表示板がありました。しかしカタクリの花は既に終わっていて葉だけが確認できました。
車道に出ると新井バス停がありました。ここから歩いて大堀バス停の交差点を左に行きます。10分ほど歩くと右手に根本山入口の標識が立っています。登っていくと墓場の脇を通っていきます。登り坂になり休憩舎が見えてきました。ここでコーヒーを飲んで休憩します。暑いですが熱いコーヒーが旨いです。これだけでは足りずもう一杯抹茶ミルクも飲んでしまいました。秋葉神社へは登らず根本山を目指します。里山らしい雰囲気はあまりないです。展望もあまりよくなく右手の方に街が時々見下ろせる程度です。水道施設の大きなタンクの脇を通っていきます。道幅が広くなりやがて根本山に到着しました。休憩舎も古く荒れている感じです。ここから5分ぐらい下ると上野原市街に出ました。バス通りの新町です。そして20分ほど歩くと上野原駅でした。
岩戸山、小淵山、鷹取山、八重山、能岳、虎丸山の山頂標識(秋葉山、根本山はありませんでした)
藤野駅~鷹取山~車道~八重山~能岳~上野原駅のコース断面図
コースタイム 歩行6時間40分 距離18.5km 累積標高1,294m -1,318m
JR中央線藤野駅8:27→9:14岩戸山→10:08小淵山→10:33鷹取山→10:58車道→11:48八重山入口(上野原中学前)→12:25展望台12:40→12:57八重山→13:10能岳→13:38虎丸山→14:00車道→14:23根本山入口→秋葉山→15:08根本山→15:33上野原駅
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