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富士周辺・鉄砲木ノ頭~三国山~大洞山(1,384m)

平成26年(2014)6月14日(土)12名
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鉄砲木ノ頭に咲くサンショウバラ
明神峠~鉄砲木ノ頭~三国山~大洞山~畑尾山~紅富台のGPS軌跡
梅雨の晴れ間の土曜日とあって駿河小山駅前の明神峠行きバスは長蛇の列だ。結局1台には乗り切れなくて増発便が出た。バスが明神峠へ向けて登っていくと今朝ほど鮮明に見えていた富士山には雲が掛かってきている。明神峠から三国山方向の100mほど先にはトイレも設置されている。ここから三国山へ行く人達と、不老山へ行く人達に分かれるため混雑も解消する。
車道を三国峠へ向かう途中から見える丹沢の山々
ヤマトリカブトが育ち始めた広葉樹林帯を緩やかに登っていく。車道に出ると三国山方向へは行かずに三国峠へ向けて車道を歩く。車道の展望の開けるところでは丹沢の山並みが一望できる。山中湖村の道路標識があるところが三国峠だ。
鉄砲木ノ頭へ登る途中の雲に隠れた富士山
鉄砲木ノ頭(明神山)へ登り始めると直ぐに山中湖が見えてくるが富士山はやはり雲の中だ。山中湖の向こうには残雪の南アルプスの山々も見える。
鉄砲木ノ頭(てっぽうきのあたま、てっぽうきのかしら)
変わった山の名前だが、鉄砲木ノ頭は神奈川県側で呼ばれており、山梨県側では明神山と呼んでいる。鉄砲木ノ頭の名前の由来は諸説あるが下記が有力だと思う。
山で伐採した木を運ぶ時、沢の堰を利用して水を一挙に流して木材を運ぶことを鉄砲水という。鉄砲木ノ頭の神奈川県側の沢が「鉄砲水※1」と呼ばれていたらしい。即ち山の名前を付ける時「鉄砲水」という沢を何かの理由(※2)で「鉄砲木」と見間違えた。このため本来ならば「鉄砲水ノ頭」と成るべきところを、「鉄砲木ノ頭」という山名が付いたものと推測できる。
※1(コトバンクより抜粋)かつて川を利用して木材を運び出すのに,川の中流を一時せき止めて切った木材を浮かべ,堰を切って木材を下流まで一挙に押し流す運材法があった。これを〈鉄砲流し〉,堰を〈鉄砲堰〉といったのが鉄砲水の語源である。
※2 (有燐 第413号 わが愛する丹沢(3)より) シュトルテ 水ノ木の先から山中湖に出る三国峠のそばに「鉄砲木ノ頭」という山がありますが、これは「鉄砲水」なんです。なぜかというと、その下に鉄砲水の沢がある。沢の名前は普通は上の山の名前になっているんです。「木」と「水」を間違った。
鉄砲木ノ頭に咲くサンショウバラ
ハコネウツギに似たベニウツギが多い。ベニウツギはハコネウツギの一番濃い色だけを残した感じだ。ベニウツギの花期には既に遅く、花が地面にたくさん落ちている。このあたりからちらほらとサンショウバラの木が出てくる。数は多くないがサンショウバラの花が咲いている。サンショウバラの花を撮影しながら山頂に到着する。少しの休憩後に再び三国峠に下り、ここからは登りに転じて三国山に向かう。三国山で昼の休憩をしていると肌寒いくらいに涼しい。
大洞山に向けて緩やかなブナ林を歩く
三国山からはブナ林の緩やかな起伏が続き、50分ほどで大洞山に到着する。
尾根道にはサラサドウダンの花も数多く見かけた
アザミ平付近にて、左は愛鷹連峰
アザミ平に近づくと開けてきて愛鷹連峰がよく見える。アザミ平は植生保護のために柵が設けられているが、土がむき出しの状態だ。確か10年ほど前はこのような柵がなくススキが一面に生えていたように記憶している。
立山(1,309m)付近のサンショウバラはまだつぼみ
アザミ平から畑尾山にかけてはサラサドウダンの木が多い。立山展望台からは雲がかかって富士の展望もなく、そのまま紅富台に下ることにする。このあたりは標高1,300mくらいだがサンショウバラはまだ蕾の状態だ。ここから下って標高1,220mくらいでサンショウバラに花が付きはじめてきた。更に下っていくと次々に咲き始めている。わずか標高差100mくらいで開花に10日以上の差が有るのには驚いた。そしてこのあたりはヤマボウシの木が非常に多い。まだ咲き始めたばかりで花は緑がかっているが1週間もすれば白いヤマボウシになり見事だろう。
立山展望台から標高差100mほど下るとサンショウバラが咲き始めている
サンショウバラ(山椒薔薇、別名:ハコネバラ・箱根薔薇)
日本固有種で原種バラの一つ。神奈川県、山梨県および静岡県にまたがる富士箱根地区の山地に分布し生育する。環境省のレッドデータブックでは、絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
花期は5月から6月。花の美しさから庭木としても栽培されている。名前の由来は枝に棘があり、葉が山椒に似ていることによる。枝先に花径5センチくらいの淡い紅色の5弁花を開く。開花してから次第に色が薄くなる一日花で、花は2日ほどで散っていく。
密生して咲くフタリシズカ
紅富台の別荘地を通り、小山町の町内巡回バス停前に着いたのが1時間ほど前だった。直ぐ近くのコンビニでビールを買う。バス停前の道端でビール飲みながらバスを待つ。小山町のバスは前回より車内が立派になり乗り心地も良かった。
明神峠~鉄砲木ノ頭~三国山~大洞山~畑尾山~コース断面図
コースタイム 歩行4時間40分 距離13.4km 累積標高964m -993m
JR御殿場線駿河小山駅(バス)8:45~9:15明神峠9:25→9:50車道→10:15三国峠→10:40鉄砲木ノ頭10:50→11:30三国山12:00→12:50大洞山13:00→13:37アザミ平→畑尾山→14:06立山展望台→15:15紅富台(バス)16:17~16:55駿河小山駅
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